永井ギャラクシー つくる部

関西を拠点とするウェブ制作チーム。あらゆる“つくる”にまつわる日記。つくる部部長(つ部長)が担当します。好きな時に更新します♪

残業禁止のジレンマ解消策

こんにちは。せ部長のほうです。久しぶりの更新です。

私はしょっちゅうはてなブックマークを見ているのですが、ここ最近、長時間労働のエントリーがよく上がっています。

そしてこの問題の最近の焦点は、「長時間労働を禁止されても、仕事量が減るわけではないからむしろしんどい」というような、ただ単に労働時間を制限するだけでは解決にはならないのではないか、という点にあるようです。

例えばこういったエントリーなど。

anond.hatelabo.jp


こういう記事を見て、フリーランスの立場としては「良かったらうち使ってください」と言いたくなります(もしウェブ制作の会社ならですが)。残業禁止で仕事が溢れた、でもむやみに人を雇うこともできない、そんなときは振ってくださいと。

もちろん、ただ単に「仕事ください!」って意味が97%くらいですが、あとの3%は、フリーランスが企業と組んで安定的に活躍できる世の中になれば、企業も会社員の人もフリーランスも幸せになれるのではないかと思うことがあるからです。

フリーランスにはもちろん、大きな会社から仕事がもらえるメリットがありますし、企業は人を雇っておくコストを抑えることができます。会社員の人は、長時間労働が減った分、フリーランスに仕事を外注すれば、残業禁止との板挟みに苦しむこともなくなります。

でもここで懸念されるのは、「外注ばかり使って正社員を減らせば、雇用の安定が損なわれるんじゃないか」という点です。しかしそこは大きく発想の転換をして、雇用だけでなく個人で働くことも安定させる、という方向でいかがでしょうか! 思いっきり我田引水ですね。

 

私がしょっちゅう引用する「村上さんのところ」に、翻訳家の女性からのこんな投稿がありました。

要約すると、自分は組織に向いていないとなんとなく気づきながらも会社や学校の中で組織に適応するよう努力してきた。でもやっぱり向いてなくて、あるとき開き直り、個人で働くことを目指して翻訳家になった。そしたら今までのストレスが嘘のように毎日楽しく生きている、といった内容です。

これを読んで、「食べていけさえすればいいのか!」と思いました。組織に適応できない人間は社会人として失格みたいな空気がずっとありましたが、本当はそうじゃなかったのかも、手に職あって食べていければ、無理な努力をし続けることないのかも、と目からウロコでした。

組織に適応する努力と、自立する努力を天秤にかけて、向いてるほうを選べばいいのかなと。それを見定めるために、若いうちに就職を経験するのももちろんいい選択と思います(会社で身につくスキルは大きいですし)。

ただそういう選択ができるようになるには、もうちょっと個人事業が安定する世の中にならないといけないですよね。

働き方改革や一億総活躍社会という中に、雇用だけでなく個人事業や、さっきの組織に不向きな翻訳家のような方も含めて考えていただければ、より人材の活用率もアップするのではないかと思います!(と、上のほうを向いて叫んでみます)

会社員がしんどくなってもいつか独立すればいいや!と普通に思える社会になれば、会社の仕事を覚えるモチベーションや楽しさもアップし、会社側も能動的に働いてくれる社員が増えて売上アップし、その人が独立すれば外注で使って人件費も削減でき、残業禁止とのジレンマも解消でき、体や心を病む前に辞められるので国の医療費も削減でき、景気も回復し・・・というような、「ぼくのかんがえたさいきょーの好循環」みたいな妄想をしています(ピケティって何?レベルの人間なのでお許しください)。働くのがイヤな人も、就職への心理的ハードルが下がって逆に人材確保しやすくなるのではないかなんてことも思ったりします。

フリーランスや小さな会社は弱いので、下請けとして買い叩かれたり、無理な納期のしわ寄せを押し付けられるんじゃないかという懸念もあると思いますが、それは働き方とはまた別の問題のような気もしますので、また別で対策考えられればなと思っています。

もちろん、大きな仕事ができる大きな組織がないと世の中大変なことになると思うので、組織に向いてる方、組織で働く方への敬意を持った上でこのようなことを思っています。

また、つい自分たちの業種目線で発言してしまいましたが、アウトソーシングなんて簡単にできない業種もあるよと言われればその通りですので、返す言葉はありません。

 

我田引水と妄想満載のエントリーで、軽く笑って読んでいただければ幸いですが、実はわりとけっこうほんとにそう思っています。自分に合った方法で楽しく働けるのが最高の効率化じゃないかと思っています。

 

ということで、社内で溢れたお仕事はぜひ永井ギャラクシーへご用命ください。

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版